Systematic chaos 全曲解説
です。
このアルバムも評価が難しい。
Images And Words と比較することは無意味ですが、ルーデス加入後のドリームシアター(第2期ドリームシアター)と比較して聴いてみても、今回はまた違う感じがします。
第3期ドリームシアター
の誕生です。
商業的な成功も考えているような雰囲気も多々あります。
(おまけのDVD中でポートノイやラブリエもそう明言しています)
でも、私はアルバムは売れなければ駄目だと思っています。
特にドリームシアターのようなビッグバンドは。
ポートノイもそういう精神で動いて、精力的な活動、サイドビジネスにも手を広げている。
これだけ凄いし、苦労してるのだから皆にも是非聴いて欲しい。
ただ、自然の成り行きには任せないで欲しいです。
プロデュースをメンバーが兼任するのであれば、責任を持って見事なコンセプトを持ってアルバムは作って欲しい。
目的、ストーリーを持って仕事を行う。
これは、業種に関係なく必要な考え方です。
なので、実験も兼ねているところが多いと思います。
一曲、一曲を聴いてみるといい曲ばかりなのですが、曲順、曲のバランス、アルバムコンセプトに不満があります。
一部、 LTE(Liquid Tension Experiment) みたいな感じをうけます。
LTEとは、 ドリームシアター(マイアングさんは不参加) + キング・クリムゾンのトニー・レヴィン がベースで参加したプログレの究極ユニットとして評判が高い集団です。
LTE は2作ありますが、ほぼジャムセッションのように短期間で作られていますが勢いがあり、とても良い(特にLTE2)です。
きちんと筋も通っています。
![]() | 2 リキッド・テンション・エクスペリメント マーキー・インコーポレイティドビクター 2000-02-23 売り上げランキング : 4855 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
でも、今回は2年ぶりのオリジナルアルバム。
しかも、ロードランナー移籍後初のオリジナルアルバム。
練りこみが足りないことは確かでしょう。
全体的に思いつきのアイデアが多い。
1. In The Presence Of Enemies Pt. 1
通称1番目の曲 またの名を「パンプキン・キング」
Systematic chaos の録音は2006年9月20日からだそうです。
何か聴いたことがあると思ったら、パックマンの音?(HAHAHAHAHA)
ファーストインプレションはLTEを発展させたような感じ。
どうせなら、このアルバムは手を広げずにこの路線で一貫して曲や歌詞作りを作っていけば良かったのですが。
In The Presence Of Enemies で最初と最後でアルバム全体を挟んだ意味は未だ分かりません。
2. Forsaken
通称6番目の曲 またの名を「ジェットラグ」
夜吸血鬼に連れて行かれて気づかれないうちに血を吸われているような曲。
ラブリエのボーカルの取り直しシーンが多数収録されています。
ラブリエがちょっと切れ気味。
今作はラブリエのボーカルに変化が感じられたのですが、どうしたんだろう。
ラブリエ髭が生えているし、ちょっと痩せた。
このレコーディングのせいか?
この曲は若干、クラシカル。
3. Constant Motion
通称2番目の曲 またの名を 「コーマは 気まぐれ」
スライドインが曲のインパクトを決定づけます。
非常に、へビィでアグレッシブ。
ポートノイ作詞。
ポートノイ自身が、一日24時間やっている事を表しているような曲。
パワー炸裂!
バイオハザード。
本作中、最もイカレテイル曲です。一番、好きな曲です。
やっぱり、ポートノイが主導権を握りましょう。
4. The Dark Eternal Night
通称5番目の曲 またの名を「ナッズ」
さらに、続いてダーク&へビィでアグレッシブ。
怪物の歌。
シャウト!
ドリームシアター中、最もダーティなリフとはメンバーの弁。
5. Repentance
通称7番目の曲 またの名を「フィッシュアイ」
一番の問題作。
この曲で一気にバランスがおかしくなる。
メロウでムーディ。
休憩できるような曲だとぅ?
逆効果。
特に、この 「アルコール依存症改善プログラム」 シリーズ
( 1.「The Glass Prison」、 2.「This Dying Soul」、 3.「The Root Of All Evil」 )
にはふさわしくない。
このシリーズが終了した時に、ライブで全て続けて演奏して欲しかったのに、これでは歴代のキラーチューン達が台無しです。
ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁ。
不満だ。
理由は、とてもメロウだからでしょう。
後半の後悔の念を語る言葉(懺悔に近い)の固まりに私は怒りを感じる。
これは、ポートノイの狙い通りのようですが…。
6. Prophets Of War
通称3番目の曲 またの名を「カーペット・ベイビーズ」
ラブリエさんの反戦歌。
さらに、問題作。
ドリームシアターとして聴かなければ、良作です。
マイアングさんのベースも力強い。
クイーンのような…とは、ポートノイ先生の弁です。
ファンとのコーラスがあります。
参加型。
これも、ドリームシアターでは、今までに無い新たな形式の曲。
7. The Ministry Of Lost Souls
通称4番目の曲 またの名を「シンドラーのリスプ」
溺れている時に命を救われた人の話。
助けた人(彼)が死んでしまって、助かった人(彼女)がその人の代わりに生きていく。
でも、悲しみや葛藤があって、もうこれ以上生きることができない。
最終的には、彼が彼女を天国に連れて行ってしまう。
美しくも悲しい話。
曲調は トレイン・オブ・ソート の 「Endless Sacrifice」 に似ています。
中盤の転調部分はとてもいいです。
これをエンディング曲にすれば良かったと思います。
最初のレビューでも書きましたが、ファーストインプレッションで最も良かった曲。
やっぱり、エンディング曲じゃないでしょうかこれは。
8. In The Presence Of Enemies Pt. 2
通称1番目の曲 またの名を「パンプキン・キング」
善と悪の詩。
最初の転調部とコーラスが最高ですね。(8分あたりから)
パワー&ダークが溢れている。
好きな曲なのですが、最後はちょっと尻すぼみ。
エンディング曲としては?
ダーク・マスター。
ラブリエがここでもねっとり?としたボーカルを聴かせます。
しかし、新作が出るたびに過去のアルバムも良かったと思ってしまいますね。
今回のような実験的であるアルバムでは 「Six Degrees Of Inner Turbulence」 が一番好きです。
「Six Degrees Of Inner Turbulence」 は、キラーチューンが多い。
「The Glass Prison」 「The Great Debate」 などなど
今でもかなり聴いていますから。
もう、中毒ですよ。
「Metropolis Part2」、「Train Of Thought」はアルバム自体が中毒です。
前作でも 「Octavarium」 という中毒チューンがありました。
これらは、週に何回か聴かないと手が震えてくる(笑)。
でも、今回はない。
Systematic chaosにはキラーチューンがない。
これは、「Metropolis Part2」を最初に聴いた時と同じ感覚です。
でも、アルバム全体としては、
感動させたいの?
モンスターを多数登場させて何がしたいのか?
善と悪の関係は何?
アルバム全体のストーリーに一貫性が無いです。
ドリームシアターとして聴いてしまうと評価を厳しくしてしまう。
最終結論
名盤になり損ねた名盤。
でもこれが、 ドリームシアターではなく別のバンドだったら、間違いなく名盤です 。
しばらく、日本で行われるライブまで聞き込みたいと思います。
次回作が出たときに前作の systematic chaos はとても良かったという評価をしているかも知れません
![]() | システマティック・ケイオス~スペシャル・リミテッド・エディション (DVD付) ドリーム・シアター ロードランナー・ジャパン 2007-06-06 売り上げランキング : 48 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
人気blogランキングへ






