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2011年09月19日

Six Degrees Of Inner Turbulence レビュー 〜 「Alchoholics Anonymous (AA)」 シリーズはここから始まった


(更新履歴)

2011.09.19 「Alchoholics Anonymous (AA)」 シリーズの記事を追加修正 NEW!
2006.11.26 記事アップ

ドリームシアターの最新アルバム 「Dramatic Turn of Events」 が出てから、昔のアルバムも良く聴くようになりました。
今までレビューしたアルバムの中でも、この 「Six Degrees Of Inner Turbulence (シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス)」 に対する印象が最も変わったので再レビューします。


ドリームシアター 6thアルバム

「Six Degrees Of Inner Turbulence」 レビュー

ドリームシアターのオリジナルでは唯一の2枚組  です。
このアルバムのキラータイトルといえば、Disc1 一曲目

「The Glass Prison」

これだけで、もう聴く価値ありです。
重厚なリフ、曲展開とスピードは、もう言葉が出てきません。
13分53秒と10分を楽に超える長い曲なのですが、曲展開のスリリングさがたまらなく聴いていると時が加速します。
(車の中で聴くと、目的地にとても早く着くことができます。)

この曲は、 マイク・ポートノイの 「アルコール依存症を克服する12のステップ」 からなる組曲です。
Alchoholics Anonymous (AA)」 シリーズとでもいいましょうか。


以降、出すアルバムに一曲ずつ収録され、計5曲「12ステップ」で終了しました。 

「The Glass Prison」
「This Dying Soul」
「The Root Of All Evil」
「Repentance」
「The Shattered Fortress」


最終章である 「The Shattered Fortress」 (Black Clouds & Silver Linings) で マイク・ポートノイ はドリームシアターから脱退してしまったので、このシリーズが完結したら、活動休止(脱退)するつもりがあったのかもしれません。
(憶測ですが…)

このシリーズの曲は、ドリームシアターを代表する名作ぞろいと思っていましたが、後半は明らかに劣化してしまい残念なシリーズになってしまいました。
しかし、 この 「The Glass Prison」、 Train Of Thought 収録の 「This Dying Soul」 はドリームシアターの中でもトップクラスに入る名曲です。
ぜひ聴いてドリームシアターの凄さを実感してもらいたいです。


歌詞には 「ビル・ウィルソンとその友人に捧げる」 と書いてあります。
ビル・ウィルソンはアルコール依存症の治療法を提唱した人で、

「アルコールの問題は症状に過ぎず、その背後にある性格上の欠点、生き方の問題を解決することが回復の唯一の道」

と言っています。
アルコール依存症から抜け出せない状態である初期の曲はとにかく名曲揃い。

やはり、人間は壊れている方が面白いということでしょうか?


以下は、「The Glass Prison」 各ステップの感想。

1、リフレクション(影響)

最初のギターは速く、難しいです。
テンションが一気に上がります。
つかみだけなら、とにかく歴代No.1の名曲

「主人公(ポートノイ)はガラスの監獄に入るのがお気に入り」

2、リストレーション(回復)

ここからの展開も好きです。
スラッシュから、ヘビーへ。
ちなみにこの章のデス声は、ジョーダン・ルーデス。

「これでは駄目だと自分でも気づいている。葛藤が始まる。」

3、レヴェレーション(啓示)

また、スリリングな最初の展開へ!

「自分だけでは決して開けられなかった、ガラスの監獄が開け放たれる。」

そして、次作 「Train of Thought」 の 「This Dying Soul」 に続きます。


The Great Debate

中毒になる名曲です。
即効性は全くないですが、何回か聴いていると頭から離れない曲になります。
ダークです。

原題は 「Conflict At Ground Zero
Sep.11(アメリカ同時多発テロ) 事件後にタイトル変更がされたそうです。
モラルと罪と科学が衝突し、議論します。
初期の頃では決して見られなかった狂曲。
ポートノイがプロデュースしたドリームシアターは、こういう混沌とした曲のできが素晴らしく好きです。


Disc2は、表題作1曲のみ

「Six Degrees Of Inner Turbulence」

計8章から構成される42:05の組曲です。

躁うつ病(燃えつき症候群、客観視点)、妄想症、精神分裂症、神経衰弱、解離性同一性障害(多重人格)、躁うつ病
で6人出てきます。
最初のオーケストラ部分(Overture)〜 6人の物語(症例)〜グランドフィナーレで、計8章になります。
全てが究極なので長いですが、つい続けて全部(42:05)聴いてしまいます。

その中でも特に好きなのが、第7章

「 VII. About to Crash (Reprise)」

最初にも出てくる症例の彼女は、いわゆる 「燃えつき症候群」 です。
でも、リプライズで復活?(もしくは躁状態)します。
そこから 「グランドフィナーレ」 につながるメロディーラインは何回聴いても鳥肌が立ちます。
そして、その歌詞!


”高く上がっても行っても
自分が飛べないことを私は知っている
そして空から落ちてきたとき
誰が立っていてくれるだろう

あなたが立っていてくれるのかしら?”


ドリームシアターは歌詞も素晴らしい!

現代の闇の部分を音楽で感動的に表現する。
名曲です。
一生聴いても飽きないです。

なお、「Six Degrees Of Inner Turbulence」 は、 20周年記念 ライブDVD「Score(スコア)」  でオーケストラ付きでフル演奏されています。
この映像は何度見ても感動します。
こちらも是非聴いてみてください。



Dream Theater/Score: 20th Anniversary Worldtour Live With The Octavarium Orchestra (HMV)
Dream Theater/Score (Amazon.co.jp)


このアルバムは、第2期ドリームシアター ではあまり評判は良くないようで、実験的アルバムとも言われています。
確かにDISC1は、 「The Glass Prison」 以外、即効性が不足気味です。

しかし、この実験の成果・手法は自作の 「トレイン・オブ・ソート」 や 「オクタヴァリウム」 で生きてきます。
最近このアルバムはあまり聴いてなかったんですが、聴き直していたら再度はまりました。

年月を超える魅力があるアルバムです。

今思うと、ドリームシアターはこのアルバムを含めた前後3枚 (Metropolis Part2、Six Degrees Of Inner Turbulence、Train Of Thought) の頃が最も輝いていたと思っています。




Dream Theater/Six Degrees Of Inner Turbulence (HMV)
Dream Theater/Six Degrees Of Inner Turbulence (Amazon.co.jp)


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第一期(1989年〜1998年) ドリームシアターレビュー 目次

「1st When Dream And Day Unite レビュー
「2nd Images And Words レビュー
「3rd Awake レビュー
「ミニアルバム A Change Of Seasons レビュー
「4th Falling Into Infinity レビュー

第二期(1999年〜2006年) ドリームシアターレビュー 目次

「5th メトロポリス・パート2(Metropolis Part2 : Scenes From A Memory) レビュー
「6th Six Degrees Of Inner Turbulence レビュー
「7th Train Of Thought レビュー
「8th Octavarium(オクタヴァリウム) レビュー
メトロポリス2000 レビュー
「ライブDVD SCORE(スコア) レビュー


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