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ドリームシアター この一曲

NEW! 「最新アルバム Distance over time 感想

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2023年10月08日

Dream Theater アルバムランキング

本来、好きな ドリームシアター のアルバムにランキング付けというのはしないのですが、お気に入りのアルバムは何回も聴いてしまうものです。
今回は、ドリームシアターアルバムについてランキング付けしてみました。
なお、ポートノイが抜けた後の新生ドリームシアターには基本対応していません。


Dream theater アルバムランキング

なお、アルバムタイトルのリンク先は今まで書いたレビュー記事へのリンクです。
左にもカテゴリ毎にまとめてありますので参考にどうぞ。


第11位

「1st When Dream And Day Unite

デビューアルバムですが、この順位は仕方がないでしょう。
ボーカルがバンドに合っていません。
このジャケットのセンスもあまり…。



Dream Theater/When Dream And Day Unite (HMV)
Dream Theater/When Dream And Day Unite (Amazon.co.jp)



第10位

「4th Falling Into Infinity

音楽の出来がばらばらです。
名曲もあるのですが、こだわりが足りない。
これは、メンバー自身も認めているので、しょうがないでしょう。
売れる曲を作れとレーベルに要求されたそうですが、逆にドリームシアターの個性が殺されてしまっています。



Dream Theater/Falling Into Infinity (HMV)
Dream Theater/Falling Into Infinity (Amazon.co.jp)



ここからの順位はあってないようなものです。
単純に影響度と管理人の趣味です。


第9位  

「9th Systematic chaos

ロードランナー移籍後のファーストアルバム
一曲、一曲のクオリティは高いのですが、コンセプトアルバムではないです。
いままでにないパワーもありますが、パワー系のプログレバンドは最近結構多い。
ドリームシアターには、誰にも真似できない世界を構築してもらいたいです。
次回作の期待をこめて、この順位。



Dream Theater/Systematic Chaos (HMV)
Dream Theater/Systematic Chaos (Amazon.co.jp)



第8位

「11th Dramatic Turn of Events NEW!

マイク・ポートノイ脱退後の新生ドリームシアター、第1作目
まるで別のバンドのように生まれ変わりました。
悪くはないです。
でも良くもないです。
何か聞き流してしまう感じのアルバムです。
毒やインパクトが足りないのでしょう。
そういう点では、マイク・ポートノイの存在は大きかった。
「Breaking All Illusion」 は名曲で輝くものがありますが、ドリームシアターのアルバムとして考えると2ndを超えることはないのでこの順位です。
今考えても2ndの順位は低いような気がしますが、自分の好みからするとどうしてもこの順位になってしまいます。



Dream Theater/Dramatic Turn Of Events (+dvd)(Ltd)(Sped) (HMV)
Dream Theater/Dramatic Turn Of Events (Amazon.co.jp)



第7位

「2nd Images And Words

神をも恐れる順位。
誰もが認める世界的名盤ですが、このアルバムの影響力と呪縛が強すぎるので、あえてこの順位にしました。
はっきり言って、一回聴いただけでは分からないです。
私が、一番最初に聴いたのはこのアルバムですが、当時は、それほどはまりませんでした。
ドリームシアターを紹介すると言って、一番初めに薦められるアルバムではないと思いますが、作りこみがとんでもないです。
理解しやすい曲もありますが、全曲を理解するにはかなりの聴き込みが必要です。
プログレッシブ・ロック向けです。



Dream Theater/Images And Words (HMV)
Dream Theater/Images And Words (Amazon.co.jp)



第6位

「8th Octavarium(オクタヴァリウム)

アルバムのレビューでは、かなり持ち上げましたがこの順位です。
全体を通して聴いてみると、このアルバムはやっぱり何かが違う。
ただ、タイトルチューンの 「Octavarium」 はドリームシアターの曲中でもトップ3に入ります。
また、ジャケットも好きです。
これにはいろいろな意味が隠されています(意味は左記カテゴリ中等のレビュー記事を参照願います)。



Dream Theater/Octavarium (HMV)
Dream Theater/Octavarium (Amazon.co.jp)



第5位

「3rd Awake

第一期ドリームシアターで最もヘビーなアルバム。
A Mind Beside it self」 の 「Erotomania
とってもヘビーな後半の 「The Mirror」 〜 「Space Dye Vest」 の流れの全ては聴く者を別の世界に導きます。
このアルバムも、かなりの聴きこみが必要ですが、はまると何回も聴いてしまうほど中毒性が高いです。
第一期ドリームシアターでは、間違いなくNo.1の傑作。



Dream Theater/Awake (HMV)
Dream Theater/Awake (Amazon.co.jp)



第4位

「6th Six Degrees Of Inner Turbulence

DISC2の表題曲 Six Degrees Of Inner Turbulence がとても良いです。
42分もありますが、全く長さを感じません。時の加速を体感することができます。
この曲は完成度がとても高いです。
ライブDVD「SCORE」でも、オーケストラ隊を率いての(完全?)再現もしています。



Dream Theater/Score: 20th Anniversary Worldtour Live With The Octavarium Orchestra
ドリームシアターライブDVD 「SCORE」 レビュー


他にも、説明不要のキラーチューン The Glass Prison
曲が頭から離れない The Great Debate 

DISC1は実験的なのですが、何回でも聴いてしまう中毒性が高い曲が存在するのがこのアルバムの怖いところです。



Dream Theater/Six Degrees Of Inner Turbulence (HMV)
Dream Theater/Six Degrees Of Inner Turbulence (Amazon.co.jp)



第3位

「10th Black Clouds & Silver Linings

ドリームシアター2009年の最新作。
まだ、ドリームシアターの実力はこんなものではないと思っていますが、久しぶりに良いアルバムです。
Black Clouds & Silver Linings は大別すると2つに分かれます。

@ 比較的単純な小曲 「A Rite Of Passage」「Wither」
A 曲展開が複雑な10分を超える大作 他4曲

やっぱり、私は大作思考がありまして、ドリームシアターにはAの大作を求めてしまいます。
この大作の中でも、

The Best Of Times
The Count Of Tuscany


の2曲は格別で最近のドリームシアターではなかった飽きのこない大作&名曲になっています。
特にメロディーライン、展開が秀逸です。
未だにこの2曲はリピートして聴いています。
この2曲だけで、本作は BEST3 に入ってしまいました。

なお、
DISC2のカバー集も Rainbow、Queen、Iron Maiden などのカバーで、聴き応えがあります。
DISC3はDISC1のインストですが、ボーカルはあったほうがいいと思うので、特に感想はないのですがこのサービス精神は好感が持てます。

この順位は妥当でしょう。



Dream Theater/Black Clouds & Silver Linings (Ltd) (HMV)
Dream Theater/Black Clouds & Silver Linings (Ltd) (Amazon.co.jp)




第1位は2つ存在します。
いろいろ考えたのですが、この2枚に順位をつけろというのは無理です。
全く捨て曲なしの世界的名盤。


第1位

「7th Train Of Thought

メタルファンなら反応することでしょう。
円熟したメンバーそれぞれの神業テクニックが融合して大炸裂しています。
こんなに激しいのに、そしてヘビーなのに音が融合してバトルにならないところが凄いです。
アルバム全体に捨て曲が全く存在しません。
音楽によるカオス空間の再現。
到達点。
そして、究極の美をみました。
音を極めるとここまで高みに到達することが出来るのですね。
このアルバムは 至高の歴史的名盤 です。



Dream Theater/Train Of Thought (HMV)
Dream Theater/Train Of Thought (Amazon.co.jp)



このアルバムをメインにした ドリームシアターの武道館ライブDVD

Live At Budokan

このDVDの映像 「This Dying Soul」 は見る価値大です。
超絶テクニックの応酬が映像でみることができます。
ドリームシアターファンならずとも悶絶必死。



Dream Theater/Live At Budokan (HMV)
Dream Theater/Live At Budokan (Amazon.co.jp)



第1位

「5th メトロポリス・パート2

名曲無き世界的名盤。
アルバム全ての曲が、歌詞、メロディーライン、演奏テクニックを融合して高レベルで存在します。
アルバムは最初から全てを通して聴きましょう。
私はコンセプトアルバムで、 「メトロポリス・パート2」 を越える存在を知りません。
このアルバム、そして The Dance Of Eternity に出会わなかったら、私はここまで ドリームシアター に注目することはなかったです。

数回聴いただけでは、この「メトロポリス・パート2」の良さは分からないでしょう。
歌詞の意味もこのCDだけでは分かりません。


このアルバムの真の意味はDVD

メトロポリス2000 

で解明されます。
DVD 「メトロポリス2000」 とあわせての第1位。



Dream Theater/Metropolis 2000: Scenes From New York (HMV)
ドリームシアターライブDVD 「メトロポリス2000」 レビュー

全体的に振り返ってみると、ライブ映像等とのコラボレートが抜群の作品が上位に来ています。
とくに、本作品 「Metropolis Part 2: Scenes From A Memory」 のマルチ展開はコンセプトアルバムとして傑作です。
作品に対するこだわりがたまらないです。



Dream Theater/Metropolis Part 2: Scenes From A Memory (HMV)
Dream Theater/Metropolis Part 2: Scenes From A Memory (Amazon.co.jp)



ドリームシアター この一曲
プログレ・メタル 名曲ランキング




2019年03月31日

ドリームシアター Distance over time レビュー

Dream Theater 2019.02.22 発売の新作アルバムです。
前作 The Astonishing から3年もたっていました。

Distance over time レビュー

前作 The Astonishing があまりにも駄作だったため、Dream Theater の曲すらあまり聞くこともなくなり、発売日も忘れていたくらいです。
最近のDTには、かなり不信感がありました。
というわけで、DTのアルバムは常に発売日に日本版を買い続けていましたが、今回はAmazonで輸入盤を買うくらいにまで自分の中で評価が落ちました。

というわけで期待しない中での新作レビュー

「巨星、原点回帰」

本アルバムのキャッチコピーのようです。
何コレ?
ハードルを上げてどうする?
下記短評。


1曲目 Untethered Angel

これは…
いい曲です。
4:27からの ピロピロしたソロがいいです。
前作とは違うようだ。

2曲目 Paralyzed
続いてもヘビー寄りですね。
これも良作。

3曲目 Fall Into The Light
途中からの転調あり。
いい感じ。

4曲目 Barstool Warrior
メロディラインがいいです。

5曲目 Room 137
また、ヘビー寄り。
でも、これは原点回帰なのかな?
Train Of Thought のイメージ。

6曲目 S2N

ちょっと、Dream Theaterでは聞いたことがないタイプの歌と思って聞いていたら、A Dramatic Turn Of Events で聴いたような?そうでもないような?
でも転調も多く、珍しくチャレンジしていたので結構好きな曲です。

7曲目 At Wit's End
6曲目から続いている感じもする良曲。

8曲目 Out Of Reach
本作、唯一のバラード曲。
昔、聞いたことあるような感じはあります。
これが、原点回帰?
まあ、どうでもよいです。

9曲目 Pale Blue Dot

これいいね!
ココロオドル、展開。
ボーカルが入るタイミングの転調でガッカリしますが、本作一番の名曲と思います。
アッという間に聞き終えました。


総評

新生Dream Theater では、No.1の名盤です。

メタル感が強いです。
新生第1作の A Dramatic Turn Of Events にまでは原点回帰しました。
ちょっとTrain Of Thought 寄りなのも自分の中ではポイントが高いです。
正直言って、Images And Words はあまり好きではないので、ここまで戻らなくてよかったです。

この路線を突き詰めてください。
次回作に、期待します。

PS.
なお、面白いけど、おまけに入っている Viper king 路線には決してしないでください。これはDTの曲ではないです。




Dream Theater - Distance Over Time


posted by 夢 at 10:32 | Comment(0) | Distance Over Time

2018年02月25日

Helloween - Straight Out Of Hell レビュー

Helloween の名作アルバム 「7 sinners」 に続く 「Straight Out Of Hell」 をレビューしていなかったので、レビューします。
最近の Helloween では最も良かったアルバムです。
2作続けてこのような素晴らしいアルバムを出してくれてありがとうございます。
(なお、この次の My God-Given Right はどうしちゃったの? というくらい悪かったので、レビューはしません)

Helloween - Straight Out Of Hell レビュー

特に取り上げたいのは下記5曲

Nabataea 
1曲目から素晴らしい。ナバティアにしか聞こえませんが、今でも2曲目とセットでよく聞きます。
注) ナバテア王国 紀元前2世紀前半頃にペトラ(現在のヨルダン西部)を中心に栄えた王国
歌詞の意味を考えると結構悲痛な曲です。


World Of War
2曲目。これも最高に素晴らしい。このアルバムでは一番好きな曲。
1曲目とつながりはあるとは思いますが、意味は当然世界大戦です。
戦争です。

World of war
We know it all is not the grand solution

ギター、曲展開ともに素晴らしいので、歌詞の意味がおざなりになってしまいますが、

立派な戦争反対の歌です。

最近、某核保有国とトランプ発言などで物騒なので、この曲を大音量で聞きましょう。


Straight Out Of Hell
Year
歌詞の真意をとらえるのは私には難しかったのですが、2つとも名曲です。


Make Fire Catch The Fly
最後の曲。これもハードリピートしています。
最初は 「飛んで火にいる夏の虫」 かと思っていましたが、どうも違うみたいです。
一兵士の最後になるかもしれない Flight のことを表しています。


全編を通して、聞いてみると立派な反戦アルバムになっていると思います。
今回、歌詞の意味を考えてみてさらに好きになりました。

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posted by 夢 at 06:55 | Comment(0) | Helloween

2017年06月17日

MEGADETH dystopia - 最近の一押しメタルアルバム 

最近聞いたメタルアルバムで一番おすすめなのは、

MEGADETH dystopia

です。

私は、昔からメガデスは聞いていますが、記事を書くほど好きなアルバムはないのでレビューしたことないのですが、このアルバムで考えが変わりました。
一曲目からこれぞメタルという感じで、ギターソロも一段と冴えています。

表題作 dystopia もメガデスのイメージが変わる名曲です。
dystopia はメガデスの最高傑作です。
最近聞いたメタルアルバムで最もおすすめします。

ちなみに、Amazonだと当時1000円程度だったので、即買いしました。
今、2017.6.17時点でも安かったです。



MEGADETH (Amazon.co.jp)


なお、Helloween の名盤 7 sinners も発売当時の一時期900円だったので、CDはアマゾンしか使わなくなっています。Importですが十分です。
よく価格変動するので、自分はまめにチェックしてます。




ただ、Dream Theaterだけは意地でも日本版を予約してます。
期待を込めてですが…
posted by 夢 at 11:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | Megadeth

2016年02月07日

ドリームシアター The Astonishing レビュー 〜 ノマックスとは何か? 全ストーリー歌詞解説

Dream Theater 2016.01.28 発売の新作アルバムです。
新生DTになってから、初のコンセプトアルバムで2枚組。
オリジナルで2枚組は Six Degrees Of Inner Turbulence 以来になります。

The Astonishing レビュー

今回のコンセプトアルバムのストーリーは王道もの。
この類の王道ストーリーは、他でやりつくされている感があるので物語として描ききるには非常に難しいです。

また、コンセプトアルバムは歌詞の意味(ストーリーの流れ)を理解しないと楽しみが半減するので、自分なりの解釈で箇条書きしていきます。

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The Astonishing のストーリーについて概略を以下に示します。

大北アメリカ帝国という国がある。
この国は指導者が富を持つ。
下々のものはつつましやかな生活を強いられている。
当然、下々のものは反乱する。

大北アメリカ帝国(敵)
皇帝 ナファリアス 皇后 アラベル
王子 ダリアス   王女 フェイス

レイブンスキル反乱軍(主人公側)
羊飼い ガブリエル 指導者アーリスの弟、王女フェイスと恋仲?
指導者 アーリス 妻 エンジェリオン(すでに死んでいる)
息子  サンダー

さあ、王道ストーリーの始まりだ!




アルバムジャケットにある機械 ノマックスとは何か?

最初、ジャケットの意味が良くわかりませんでしたが、黒い球体がGANTZに出てくるような球のイメージがあったので、殺戮に関係するマシーンだと思っていました。
しかし、そのようなことはなくノマックスはただの監視マシーンでした。
ノマックスの中には人間の目が6つ描かれています。
一番最初に現れてから、次にノマックスが現れるタイミングは必ず分岐点なので、これが幕間になります。

つまり、

ノマックス = 聴き手

と思います。




DISC1

Descent Of The Nomacs
ノマックスの飛来する機械音

Dystopian Overture
美しく変化もあり良いインスト曲です。
ですが、半端なオーケストレーションとクワイア。
どうせやるなら、もっと突き抜けてほしい感じはあります。

The Gift Of Music
The Answer
A Better Life

この3つはレイブンスキル反乱軍の話。
A Better Life では、死んだ妻エンジェリオンを偲んでのアーリスの決意を示しているので、なかなかいい曲になっている。

Lord Nafaryus
皇帝ナファリアスが反乱軍の噂を聞いて、反乱などできるはずはないと言う。
歌詞を見る限り、皇帝ナファリアスは家族を愛する人格者の様だ。

A Savior In The Square
反乱軍の弟 ガブリエルは音楽家。音楽ですべてを解決する思想の持ち主なのだろう。
その公演(コンサート)に、何故か皇帝一家まで聴きに来ている。
ガブリエルの前に王女フェイスが現れる。

When Your Time Has Come
ガブリエルと王女フェイスが堅い言葉で語り合う。

Act Of Faythe
王女フェイスの葛藤。どうも音楽家のガブリエルを見て一目ぼれしたようだ。
子供の笑い声はフェイスの子供時代を思い出しての演出。
王家なのに、貧富の格差を嘆いている。

Three Days
皇帝 ナファリアスは、反乱軍ガブリエルの音楽には感動したようだ。
しかし、民衆の前で語りはじめる。
この国の支配者は俺だ。こんな音楽では騙されない。

曲がポップ転調する。
反乱軍たちよ、降伏しろ。猶予は3日間だ。さもないとこの街を破壊する。
ハハハ、ハハハハハハァーと笑う。



この曲 Three Days が一応分岐点になると思います。
歌詞をまともに分析したのは2回アルバムを通して聴いてからですが、歌詞を紐解いていくと最初に聴いた印象がかなり変わりました。
もっと重苦しいストーリーのイメージだったのですが、基本的に重苦しくないです。

さらに、キャラ設定が面白いです。

これが、ジョン・ペトルーシの世界感なのでしょう。
まじめで性格が良いことがわかりますが、明らかに敵の作り方は苦手っぽいです。
悪役なら笑い方が非常に物足りないので、Abigail(by King Diamond)のように笑いましょう。

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フォアアハハハハハハハハハハハハハー、オフォフォフォフォフォフォフォフォフォ

これが、正しい笑い方だ!


脱線したので話をもとに戻します。




The Hovering Sojourn
機械音のインスト

Brother, Can You Hear Me?
反乱軍の話。
我々は屈することはないとのこと。
音楽家の弟ガブリエルは、兄アーリスを裏切らないと忠誠を誓う。

A Life Left Behind
皇帝の宮殿
王女フェイスが出ていく。
皇后アラベルはそれを止めることはできない。
王子ダリアスがフェイスの護衛(黙って見張る)になる。

Ravenskill
反乱軍の街。
音楽家ガブリエルを探しさまよう王女フェイス。
見つからない。
そのとき、アーリス(反乱軍指導者)の息子ザンダーとフェイスは出会う。

ザンダーについていくと、そこには、アーリスとガブリエルがいた。
アーリスは当然激怒するが、ガブリエルは違った。
「あなたの父は私の音楽にこころを動かされていた。私とともに行こう。音楽と愛を味方にすれば、理解しあえるはず。」

Chosen
ガブリエルの隠れ家で逢瀬

A Tempting Offer
隠れてついてきていた王子ダリアスが、反乱軍指導者アーリスの家に息子サンダーを人質にして入る。
こんな状況でも戦いはおこらず、話し合いで終わる。
王子ダリアスも戦いには反対しているようで、降伏と王女の場所を教えろと言っている。
「今夜じっくり考えるがよい」

Digital Discord
再び、機械音のインスト

The X Aspect
そして、アーリスは息子を助けるために弟ガブリエルと王女フェイスのいる場所を教える。

A New Beginning
皇帝の宮殿
皇帝ナファリアスはガブリエルの才能が恐ろしいと感じていたようだ。
説得するフェイス。
最終的には、ガブリエルと新しい生活するチャンスを与えた。

The Road To Revolution
ガブリエルの隠れ家に帰ってくるフェイス。ガブリエルと事の顛末と今後のことを話し合う。
「ヘヴンズ・コーブで落ち会おう」

アーリスは降伏するかどうかまだ決めかねている。
息子は人質に取られたまま。
しかし、革命を起こすことに決める。




DISC2

2285 Entr'acte
インスト

Moment Of Betrayal
革命の指導者アーリスは、息子を救う代わりに、弟ガブリエルを王子ダリアスに差し出すことにした。
弟を裏切ることにしたのだ。

Heaven's Cove
場所:ヘヴンズ・コーブの説明
円形闘技場。
かつては美しかった場所。

Begin Again
宮殿に帰ったフェイス。ヘヴンズ・コーブでガブリエルに会うことになっている。
ガブリエルへの思いをはせている。

The Path That Divides
ヘヴンズ・コーブ
アーリスは弟を差し出す直前に思い返し、王子ダリアスに刃向った。
ダリアスに倒されるアーリス。
アーリスはここで死ぬ。
その光景をアーリスの息子ザンダーは見ていた。

Machine Chatter
機械音のインスト

The Walking Shadow
瀕死のアーリスが近づいてくる影に向かい、最後の剣を振る。
(もしくは、ダリアスがアーリスにとどめを刺そうとして剣を振る? his weapon の his が誰を指すかかちょっと分かりにくい。でも、アーリスだと思います)

しかし、その影の正体は王女フェイスだった。

My Last Farewell
ガブリエルが後悔の念を語る。
フェイスは今にも死にそうだ。

Losing Faythe
皇帝ナファリアスは後悔した。
娘がこんなことになってしまったことを。
ガブリエルが歌えば、奇跡を起こせるかも?

Whispers On The Wind
ガブリエル
「私は、もう歌う力がない。もう希望は死に絶えてしまった。」

Hymn Of A Thousand Voices
民衆が影からでてきて集まってきた。
幾多の声が夜に響き渡る。
ガブリエルが声を取り戻した。

民衆と一緒に歌うガブリエル。
栄光の音が彼女を包み、フェイスは生き返った。

Our New World
ガブリエル、フェイス、ザンダーの喜びの合唱

Power Down
ノマックスの機械音停止

Astonishing

アーリスの魂 
「ガブリエル、俺の声が聞こえるか?
息子はお前に任せる。
愛と勇気を教えてやってくれ。」

一同
「了解(略)」

アンサンブル:
People,Can you hear us ?
Peace has been restored
Music reignes for everymore
We sing a song of freedom
Together we are bound
People,we shall never hold you down
We will build our world on common ground
And we'll live once more
Eternally
In harmony
Our lives will be
Astonishing
Again

Astonishing は最後の曲ですが、初聴で最もいいと感じた曲です。
えっ、これで終わり?感も半端なかったですが。

最後は、アンサンブルでエンディングです。
ちょっと、コーラスが目立たないです。
最後なので、大コーラスでやりすぎるくらい感動的にした方がよかったのかもしれません。




本アルバムは王道ストーリーに見せかけた、小家族の演劇でした。
王道メタルは数あれど、このような感じのストーリーだとは思いませんでした。
ただ、このジャンル(王道ファンタジーコンセプトアルバム)で Rhapsody of fire にまともに戦ったら完全KOされるだけですので、この路線で良かったと思います。

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Rhapsody of Fire - From Chaos To Eternity レビュー


ポートノイがいたらこのような感じのストーリーには絶対ならなかったと思いますが、今のドリームシアターならこのストーリー展開もありでしょう。

個人的にドリームシアターは Metropolis Part2、Six Degrees Of Inner Turbulence、Train Of Thought の3枚が最高と思っているので、今回のアルバムは物足りない感じはします。

Metropolis Part2 は、説明不要の完全なるコンセプトアルバム
Six Degrees Of Inner Turbulence は精神病の話をテーマにしたコンセプトアルバム
The Glass Prison、This Dying Soul を代表する、「Alchoholics Anonymous (AA)」 シリーズが始まるなど非常に魅力的でした。

Six Degrees of Inner TurbulenceSix Degrees of Inner Turbulence
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Six Degrees Of Inner Turbulence レビュー 〜 「Alchoholics Anonymous (AA)」 シリーズはここから始まった

Train Of Thought は全編、ヘビーメタルに特化したアルバム。
この時期のドリームシアターはアルバム一つ一つに明確なコンセプトがあり、最初に聴くだけでわくわくしました。
それ以降は、単独での破壊力はすさまじい曲もありました(Octavarium、The Count Of Tuscany など)が、アルバムとしてはいまいちで、ポートノイもいなくなり… 。




新生ドリームシアターをレビューした時必ず感じるのが、

「非常にまじめで、毒はなく、美しい」

ということ。
それが良いか悪いかは別にして、やっぱり期待していた感じはなかったでしたが、これはこれでありかと思います。
全編、非常に作りこんであるプログレッシブロックのコンセプトアルバムです。

The Gift Of Music、A Better Life、Three Days、A New Beginning、Moment Of Betrayal、The Path That Divides、Astonishing

など耳に残る名曲も多いので、ストーリーを追いながらもうしばらくリピートしてみます。


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posted by 夢 at 08:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | The Astonishing

第一期(1989年〜1998年) ドリームシアターレビュー 目次

「1st When Dream And Day Unite レビュー
「2nd Images And Words レビュー
「3rd Awake レビュー
「ミニアルバム A Change Of Seasons レビュー
「4th Falling Into Infinity レビュー

第二期(1999年〜2006年) ドリームシアターレビュー 目次

「5th メトロポリス・パート2(Metropolis Part2 : Scenes From A Memory) レビュー
「6th Six Degrees Of Inner Turbulence レビュー
「7th Train Of Thought レビュー
「8th Octavarium(オクタヴァリウム) レビュー
メトロポリス2000 レビュー
「ライブDVD SCORE(スコア) レビュー


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